求人を出して、応募を待つ。その採用だけでは、人が採れない時代になってきました。とくに若い人は、働く前に「自分に合う職場か」を確かめたがります。会社のほうから学生と早めに接点を持つ方法の一つが、インターンシップです。
インターンシップというと大企業がやるもの、と思われがちです。けれど、少人数でも、短い期間でも、中小企業のやり方で十分に始められます。
インターンシップのルールは、文部科学省など三省の合意で定められています。2023年度(2025年卒)からは見直しが行われ、一定の基準を満たすインターンシップで得た学生の情報を、採用活動に活用できるようになりました。学生と直接つながる機会としての意味は、以前より大きくなっています。
出典:文部科学省「大学等におけるインターンシップの推進」https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/sangaku2/1346604.htm
求人票だけでは、学生はあなたの会社を知りません。インターンシップで一日でも職場に来てもらえば、仕事の中身も、人の雰囲気も、直に伝わります。学生にとっては就職先を見極める場であり、会社にとっては「うちで働く姿」を見てもらう場です。お互いの誤解が減るぶん、入ってから辞める人も減らせます。
大企業のような立派なプログラムは要りません。むしろ中小企業の強みは、社長や現場の人と近い距離で話せることです。実際の仕事を少し体験してもらい、昼は社員と一緒にご飯を食べる。それだけで、学生は会社の空気を感じ取ります。背伸びをせず、ふだんの現場を見せるのが、いちばん伝わります。
人手の少ない会社では、受け入れの準備が負担になります。ここでAIが使えます。「製造業で半日のインターンシップをやりたい。当日の流れと、学生に出す課題、案内の文章を作って」と頼めば、たたき台ができます。学生へのメール返信や、終わった後のお礼の文面もAIに下書きさせれば、本来の仕事の合間でも回せます。
インターンシップに来た学生が、すぐ応募してくれるとは限りません。それでかまいません。「いい会社だった」という印象を残し、連絡先を交換しておけば、就職を決める時期に思い出してもらえます。一度きりの接点を、その後につなげる。これが採用の入り口を広げる、地道だけれど確かなやり方です。
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