求人票には、仕事内容も給料も書いてあります。それでも応募者がいちばん知りたい「実際どんな職場なのか」は、文字だけではなかなか伝わりません。働く場所の空気や、人の雰囲気。そこが見えないから、応募をためらう人がいます。
応募者は、入ってから「思っていたのと違った」となるのを恐れています。そのギャップは、早期離職の大きな原因にもなります。
新規大卒就職者のおよそ3割が、3年以内に辞めています。背景には、入社前に抱いたイメージと現実の差があります。応募の段階で職場の様子を正直に見せておくことは、採用後のミスマッチを減らすことにもつながります。
出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177553_00010.html
職場を1分映すだけで、建物の様子、働く人の表情、仕事の流れが一度に伝わります。文章で「アットホームな職場です」と百回書くより、社員が普通に笑って働いている場面を見せたほうが、何倍も説得力があります。スマホで撮った素朴な映像でかまいません。作り込んだ広告より、ありのままのほうが信頼されます。
ただ漫然と撮っても、見る人には響きません。応募者が不安に思うこと、たとえば一日の仕事の流れ、一緒に働く人、休憩の様子、未経験でもやっていけるのか。その答えになる場面を選んで映します。社員に「入る前に知りたかったことは何?」と聞けば、撮るべき場面が見えてきます。
動画づくりで多くの人がつまずくのが、何をどの順で話すかです。ここはAIが得意です。「飲食店の求人動画を作りたい。30秒で、未経験者に安心してもらう構成と、社員が話すセリフの案を出して」と頼めば、流れとセリフのたたき台ができます。それをもとに自分の言葉に直して話せば、棒読みにならずに済みます。撮影後の字幕や説明文も、AIに整えてもらえます。
動画は、立派なものを一本だけ作るより、素朴でも複数を出し続けるほうが効果があります。求人サイトに載せる、自社のページに置く、SNSで流す。置く場所を増やせば、それだけ多くの人の目に触れます。きれいに撮ることより、職場の本当の様子が伝わることを優先してください。応募者が「ここで働く自分」を思い描けたら、応募の一歩は近づきます。
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