新しい人が入る初日に、机もパソコンも用意できていない。誰が教えるかも決まっていない。そんなバタバタした初日は、新人に「この会社、大丈夫かな」と思わせます。やることを前もってリストにしておけば、初日の印象は大きく変わります。
採用にお金と時間をかけてやっと来てもらった新人が、入って数日で「辞めたい」と感じてしまう。その入口になりやすいのが、入社初日です。受け入れる側がバタバタしていると、新人は歓迎されていないと感じ、自分の選択が間違っていたのではと不安になります。
出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177553_00010.html
新規大卒就職者の3年以内離職率は33.8%で、特に小規模な事業所ほど高くなります。離職は最初の一年目に集中しやすく、入って早い時期のつまずきが、その後の定着を大きく左右します。だからこそ、初日の段取りは軽く見てはいけません。
まず、新人を迎える日にやるべきことを一つずつ書き出します。机と椅子、パソコンやメールアドレスの準備、必要な備品、入館の方法、初日の流れの説明、昼食をどうするか。当たり前に思えることほど、忘れると新人を困らせます。AIに「中小企業で新人を受け入れる初日のチェックリストを作って」と頼めば、抜けがちな項目も含めた下書きを出してくれます。それを自社に合わせて直せば、リストが早く完成します。
リストができたら、それぞれの項目を誰が担当するかを決めます。受け入れがうまくいかない会社の多くは、「誰かがやるだろう」で抜けが出ます。パソコンの準備は総務、初日の案内は配属先の先輩、昼食は一緒に行く人を決めておく。担当をはっきりさせれば、当日に慌てることがなくなります。新人にとっても、自分のことを気にかけてくれていると感じられます。
初日だけでなく、最初の一週間に何をするのかを新人に伝えておくと、さらに安心感が増します。いつ何を教わるのか、誰に聞けばいいのか。先が見えないと、新人は不安なまま過ごします。簡単な予定表を渡すだけでも、落ち着いて仕事を覚えられます。AIに一週間分の受け入れ予定の案を作らせて、それをたたき台にすると早く用意できます。
チェックリストの良いところは、一度作れば次の採用でもそのまま使えることです。人が入るたびにゼロから考える必要がなくなり、受け入れの質も安定します。気づいたことがあれば、その都度リストに足していけば、どんどん良くなっていきます。次に人を迎える予定があるなら、その前にこのリストを一枚作っておいてください。新人の初日の表情が、きっと変わります。
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