← ブログ一覧に戻る
定着戦略

若手が三年で辞めていく。最初の数か月でつまずかせない職場のつくり方

せっかく採った若手が、数年で辞めていく。育て始めたところで抜けられると、現場の痛手は小さくありません。新卒で入った人のうち、大卒でおよそ三割が三年以内に辞めるという数字は、長く変わっていません。これは特別な会社の話ではなく、どこでも起こりうることです。辞める若手を引き止める鍵は、入って最初の数か月にあります。

若手が早く辞めるのは、特別な会社だけの問題ではありません。新卒で入った人のうち、大卒でおよそ三割が三年以内に辞めるという数字は、長く変わっていません。

出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177553_00010.html

辞める理由の多くは入社前後のギャップ

若手が早く辞める大きな原因は、入る前に思っていたことと、入った後の現実とのずれです。仕事の中身が聞いていた話と違う、思っていた働き方ができない。こうしたギャップが積もると、若手は「ここは自分に合わない」と感じ始めます。採用のときに良い面ばかり伝えると、入社後の落差が大きくなります。仕事のきびしい面も含めて正直に伝えておくほうが、結果として長く続いてもらえます。

最初の一週間で「辞めたい」が生まれる

入社直後の若手は、不安のかたまりです。誰に何を聞けばいいか分からない、自分が役に立っているのか分からない。この時期に放っておかれると、入って一週間で「辞めたい」という気持ちが芽生えます。最初に何を覚えてもらうか、誰が面倒を見るかを決めておくだけで、立ち上がりは大きく変わります。受け入れの段取りを用意しておくことが、早期離職を防ぐ第一歩です。

相談できる相手がいるかどうか

新人が辞める理由として見落とされがちなのが、孤立です。分からないことを気軽に聞ける相手がいないと、若手は一人で抱え込み、やがて職場から気持ちが離れていきます。先輩を相談役として一人つけておくだけで、孤立はかなり防げます。仕事の指導とは別に、ちょっとした不安を話せる相手がいること。それが、新人にとっての安心になります。

三年後の自分が見えると辞めにくい

若手が長く働くかどうかは、この会社にいたら自分がどうなれるか、が見えるかどうかにかかっています。何を覚えれば次に進めるのか、数年後にどんな仕事を任されるのか。先が見えないと、若手は「ここにいても成長できない」と感じて外に目を向けます。簡単でいいので、入社から数年のステップを示してあげてください。面談の記録を整理したり、成長の道筋を文章にまとめたりする下ごしらえはAIにも手伝わせられます。大事なのは、若手が早くからつまずかないように手を打ち、一人にせず、先を見せること。最初の数か月をどう過ごしてもらうかで、三年後に残っているかどうかが変わってきます。

代表 喜連川慎也
喜連川 慎也(きれがわ しんや)
中小企業診断士 / 認定経営革新等支援機関
飲食チェーンで人手不足の店舗を10回立て直し、社内30店舗・社外40社以上の人手不足支援に携わってきました。AIと採用・定着の両面から、御社に最適な打ち手を提案します。代表プロフィールを見る →

人手不足の悩みはお気軽にご相談ください。

無料相談はこちら →