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定着戦略

頑張りに気づいてもらえない職場は辞めていく。感謝が回る仕組みのつくり方

給料や休みと同じくらい、人が働き続けるかどうかを左右するのが、自分の頑張りに気づいてもらえているかです。誰も見ていない。言っても評価されない。そう感じた社員は静かに離れていきます。お金をかけなくても、感謝や称賛が日常的に回る仕組みはつくれます。

米ギャラップの調査では、仕事に意欲的に取り組む日本の社員の割合は6%で、世界でも最も低い水準でした。やる気をなくした社員が多い背景には、努力が認められていないと感じる職場の空気があります。

ギャラップ「State of the Global Workplace 2024」(プレスリリース)https://kyodonewsprwire.jp/release/202406122055

評価制度とは別に、日々の承認を

半年に一度の評価面談だけでは、日々の頑張りは拾えません。良い仕事をしたその場で、ありがとう、助かったと言葉にして伝える。これだけで、見てもらえているという安心が生まれます。上司からだけでなく、同僚どうしで感謝を伝え合える場があると、職場の空気が変わります。

AIで続く仕組みにする

感謝を伝える習慣は、号令をかけても続きません。チャットに感謝を投稿する場をつくり、AIに月ごとにまとめさせると、誰がどんな貢献をしたのかが見える形で残ります。本人の励みになり、周りの人にも良い行動が伝わります。表彰のコメントを考えるのが苦手な人も、AIに下書きを作ってもらえば気軽に参加できます。

一部の人だけを褒めない

承認で気をつけたいのは、目立つ人やよく発言する人ばかりが褒められ、地道に支える人が見過ごされることです。これが続くと、かえって不満が生まれます。表に出にくい貢献にも目を向けることが大切です。AIに月ごとの記録をまとめさせると、誰の貢献が埋もれているのかにも気づけます。大きな表彰制度をいきなり作る必要はありません。まずは朝礼やチャットで、ありがとうを言葉にするところから始めれば十分です。続けるうちに、感謝を伝えること自体が当たり前になっていきます。お金をほとんどかけずに、人がとどまる理由を一つ増やせる。承認の仕組みは、小さな会社でこそ効いてきます。

褒められて伸びるのは、子どもだけではありません。大人も、認められれば仕事への向き合い方が変わります。感謝が日常に根づいた職場は、それだけで働き続けたい理由になります。

大切なのは、特別なことを褒めるのではなく、当たり前にやってくれていることに気づいて伝えることです。気づかれない頑張りが積み重なると、人は去っていきます。感謝が回る職場は、給料を上げなくても人がとどまる理由になります。

代表 喜連川慎也
喜連川 慎也(きれがわ しんや)
中小企業診断士 / 認定経営革新等支援機関
飲食チェーンで人手不足の店舗を10回立て直し、社内30店舗・社外40社以上の人手不足支援に携わってきました。AIと採用・定着の両面から、御社に最適な打ち手を提案します。代表プロフィールを見る →

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