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AI活用

「辞めそう」に気づく前に。AIで従業員アンケートを回して職場ごと直す

辞めそうな社員のサインに気づく。これも大事ですが、一人ひとりを見張るには限界があります。それより、職場全体の本音を定期的に拾い、問題が大きくなる前に直すほうが現実的です。社員に短いアンケートを定期的に取り、その声をもとに職場を改善していく。AIを使えば、この仕組みを小さな会社でも手軽に回せます。

仕事を辞める理由をたどると、職場の人間関係や労働条件が上位に並びます。これらは突然生まれるのではなく、小さな不満が積み重なって膨らんでいきます。退職届が出てから慌てるのではなく、不満が小さいうちに拾えれば、打てる手はずっと多くなります。

厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/25-2/dl/gaikyou.pdf

難しい調査でなくていい

従業員アンケートと聞くと身構えますが、複雑な仕組みは要りません。よく使われるのが、この会社を友人や知人にすすめたいかを点数でたずねる方法です。eNPSと呼ばれます。点数の高い低いそのものより、毎回同じ質問を続けて変化を見ることに意味があります。先月より下がっていれば、何かが起きているサインです。点数に加えて、最近うれしかったこと、困っていることを自由に書いてもらう欄を一つ用意すれば十分です。

無記名で答えられるようにするのが大切です。名前が出ると、本音は書けません。匿名だからこそ、面と向かっては言いにくい不満も上がってきます。これは、評価面談だけでは社員は辞めるという話とも重なります。一対一の対話で拾える声と、匿名のアンケートで拾える声は別ものです。

AIで作って、集めて、読み解く

質問の文面を考えるところから、AIに手伝ってもらえます。無料のアンケートフォームと組み合わせれば、配るのも集めるのも自動です。集まった自由記述は、数が多いと読むだけで疲れますが、AIに渡せば「不満として多い話題」「前向きな声」を整理してくれます。どこに手を打つべきかが、ひと目で見えるようになります。

ただ、いちばん大事なのは集めた後です。アンケートを取るだけ取って何も変わらないと、社員は「どうせ言っても無駄」と感じ、次から本音を書かなくなります。小さくてもいいので、声をもとに一つ変える。変えたことを社員に伝える。この積み重ねが、辞めそうな人を減らし、言いたいことが言える職場をつくります。気づいてから動くのではなく、気づける仕組みを先に持っておく。それが、これからの人手不足対策です。

代表 喜連川慎也
喜連川 慎也(きれがわ しんや)
中小企業診断士 / 認定経営革新等支援機関
飲食チェーンで人手不足の店舗を10回立て直し、社内30店舗・社外40社以上の人手不足支援に携わってきました。AIと採用・定着の両面から、御社に最適な打ち手を提案します。代表プロフィールを見る →

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