同じ応募者でも、面接官によって評価が分かれる。よくあることです。ある人は高く評価し、別の人は低く見る。これでは、採るべき人を採り損ねたり、合わない人を通したりします。面接の質問と評価の基準をそろえれば、この当たり外れを減らせます。
あらかじめ質問と評価基準を決めて、全員に同じ流れで行う面接を、構造化面接と呼びます。面接官の主観によるばらつきを抑え、客観的に比べられるため、見極めの精度が高くなるとされています。
出典:『日本の人事部』「構造化面接」https://jinjibu.jp/keyword/detl/1668/
ばらつきが起きるのは、何を見るかが面接官に任されているからです。自社で活躍している人の特徴をもとに、見たい点を数個に絞る。そして、それを確かめる質問をあらかじめ用意します。全員に同じ質問をすれば、応募者どうしを同じものさしで比べられます。印象ではなく、答えの中身で判断できます。
見たい点を文章にしてAIに渡せば、それを確かめる質問の案を出してくれます。過去にどう動いたかをたずねる質問や、ある状況でどうするかを問う質問など、答えに具体性が出る形にできます。各項目を何段階で評価するかの表も一緒に作っておけば、面接官が変わっても評価がそろいます。
面接で聞いた内容や評価は、その場限りにせず記録に残します。AIに整理させてためていくと、どんな人が入社後に活躍したかを後から振り返れます。質問や基準が合っていたかを見直し、次の採用に活かす。面接を一度きりの勝負ではなく、改善できる仕組みに変えられます。
質問と基準をそろえると聞くと、機械的で冷たい面接を思い浮かべるかもしれません。けれど、決めるのは聞く中身であって、話し方ではありません。同じ質問をしながらも、相手の答えに耳を傾け、自然なやり取りを心がければ、堅苦しさは消えます。応募者にとっても、何を見られているかが分かる面接は、かえって誠実に映ります。基本の質問は決めておき、相手の答えに応じて少し掘り下げる。この組み合わせなら、公平さと会話の良さの両方を保てます。AIで土台を整え、当日は人として向き合う。役割を分けて考えると、うまくいきます。
面接官の経験や勘に頼った採用は、当たることもあれば外れることもあります。質問と基準をそろえ、記録を残して見直す。この積み重ねが、採用の精度を地道に上げていきます。まずは、自社が面接で何を見たいのかを言葉にするところから始めてみてください。
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