← ブログ一覧に戻る
採用戦略

入社後すぐ辞める人を減らす。AIで「ありのままの仕事紹介」を作る

苦労して採用したのに、数か月で辞められてしまう。その原因の多くは、入社前に聞いていた話と、実際の現場が食い違っていたことにあります。求人や面接でいい面ばかりを並べると、応募は増えても、入社後のギャップで人は離れていきます。良い面も大変な面も先に正直に伝える。これが、すぐ辞める人を減らす出発点です。

厚生労働省の調査では、大学を卒業して就職した人の3年以内の離職率は33.8%、高校卒は37.9%です。さらに従業員5人未満の事業所では大学卒で57.5%まで上がります。小さな会社ほど、早期離職は身近な問題です。

厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177553_00010.html

大変さも先に伝えると、合う人だけが残る

採用の世界に、ありのままの仕事紹介という考え方があります。英語の頭文字をとってRJPと呼ばれます。やりがいや良い面だけでなく、忙しい時期、覚えることの多さ、体力の使う場面まで、入社前に正直に見せる方法です。最初から大変さを知って入った人は、後から「思っていたのと違う」と感じにくくなります。覚悟して入るので、最初の壁を越えやすいのです。

求職者の側も、きれいな情報だけでは判断できないと感じています。ある調査では、採用サイトに「実際の仕事内容の詳細」が足りないと答えた人が55.0%にのぼり、若手の半数は会社が過去の失敗談を公開することを前向きに評価していました。隠さず見せる会社のほうが、かえって信頼されます。

日本の人事部「キャリア観・採用サイトの活用実態調査」https://jinjibu.jp/news/detl/25983/

AIで仕事紹介を形にする手順

では、どう作るか。まず現場の社員に、1日の流れ、大変だった場面、それでも続けている理由を話してもらいます。その音声やメモをAIに渡して、読みやすい紹介文に整えてもらう。ここまでなら30分ほどで下書きができます。求人票に載せる一日のスケジュール、よくある質問とその答え、短い紹介動画の台本も、同じ素材からAIに作らせられます。

こうして作った正直な情報は、面接でそのまま使えます。応募者の不安を先に解消できるので、面接の中身も濃くなります。すぐ辞める人を採らない面接の工夫や、内定者の気持ちをつなぐフォローと組み合わせると、効果はさらに高まります。

一つだけ注意があります。大変さを強調しすぎて応募が止まっては逆効果です。脅すのではなく、事実をそのまま伝える。仕事の山場と、それを乗り越えたときの手応えをセットで見せれば、自社に合う人が自分から手を挙げてくれます。採用の数より、長く続く一人を増やす。これが人手不足の時代に効く採り方です。

代表 喜連川慎也
喜連川 慎也(きれがわ しんや)
中小企業診断士 / 認定経営革新等支援機関
飲食チェーンで人手不足の店舗を10回立て直し、社内30店舗・社外40社以上の人手不足支援に携わってきました。AIと採用・定着の両面から、御社に最適な打ち手を提案します。代表プロフィールを見る →

人手不足の悩みはお気軽にご相談ください。

無料相談はこちら →