給与を上げなくても選ばれる会社になる|中小企業が採用で差をつける方法
「給与を上げられないから、いい人が来ない」と思っていませんか。実は、給与以外の部分で会社を選んでいる求職者は、想像以上に多いです。
採用の相談を受けると、「うちは給与では大手に勝てない」という声をよく聞きます。ですが、給与だけで求人を見ている人ばかりではありません。働き方、職場の雰囲気、やりがい、社長の人柄。それらを見て、「ここで働きたい」と決める人は確かにいます。
求職者が本当に見ているもの
求人票の条件だけを見比べて、一番高い給与の会社を選ぶ人がいる一方、「どんな職場か」「誰と働くのか」「自分のやりたいことができるか」を重視して選ぶ人がいます。特に、子育て中の方や、仕事に長く向き合いたいと思っている方は、働き方の柔軟さや職場の人間関係を、給与と同等かそれ以上に重視します。求人票を比べて、いちばん給与の高い会社に決める、という動きばかりではないのです。
中小企業だからこそ、伝えられることがある
大手にはできないことが、中小企業にはあります。社長と直接話せる距離感。入ってすぐに仕事を任せてもらえる環境。アイデアが通りやすい現場。こうした特徴は、それを求めている人にとって、給与の差を補うに足る理由になります。ただ、これを求人票や面接の場で言葉にして伝えていない会社がほとんどです。言葉にしていないだけで、強みはあります。
「給与は後から見る」という現実
「まあまあの給与でも、ここで働きたい」と思われれば、人は来ます。逆に、給与が高くても「なんか違う」と感じられれば来ません。入社後に辞めるリスクも上がります。先に「ここで働く理由」を伝えられれば、給与の高さで戦わなくてもよくなります。
大切なのは、正直に伝えること
「ここで働く理由」を言葉にするとき、いいことばかりを並べるのは逆効果です。大変なことも、地味な仕事も、正直に伝えたうえで「それでも来てほしい」と伝える。その正直さが、長く働いてくれる人を引きつけます。採用で話を盛ると、入ったあとに「話が違う」となって、すぐ辞めてしまいます。給与の差を越えるのは、条件ではなく誠実さです。
自社の「ここだから選ぶ理由」を言葉にするところから始めてください。求人票を変える前に、そこを決めることが大事です。それが、他社との一番の差になります。


