いつも頼りにしていた社員が、ある日突然辞めたいと言い出す。真面目で責任感が強い人ほど、こうして燃え尽きてしまうことがあります。手前で気づき、休める職場を作れば防げます。そのケアの方法を考えます。
仕事を断らず、人の分まで引き受け、いつも全力で取り組む。そんな頼れる社員は、職場の宝です。けれど、その頑張りが続きすぎると、心と体が限界を超えてしまいます。本人は責任感から無理を重ね、周りもあの人なら大丈夫と頼り続ける。気づいたときには、すっかり消耗していた。優秀でまじめな人ほど、燃え尽きのリスクは高いのです。
燃え尽きは、ある日いきなり起きるわけではありません。手前で小さなサインが出ています。口数が減った、ミスが増えた、笑わなくなった、休みがちになった。こうした変化は、無理が積み重なっている合図かもしれません。普段の様子を知っていれば、違いに気づけます。上司が一人ひとりに目を配り、変化を感じたら早めに声をかける。この気づきが、深刻になる前の歯止めになります。サインに気づいたら、責めるのではなく、最近どうかと気にかける言葉をかけることが大切です。
特定の人に仕事が集中していないか、確かめてみてください。できる人に頼りすぎると、その人だけが疲れていきます。業務を分け合える体制や、一人が休んでも回る仕組みを作ることが、燃え尽きを防ぎます。残業が当たり前になっている職場は、特に注意が必要です。労働時間を見直し、休みを取りやすくするだけでも、社員の消耗は和らぎます。頑張りに頼る経営から、仕組みで支える経営へ。発想の切り替えが要ります。業務の進め方を一部の人の頭の中だけに置かず、手順を共有しておくことも、負担の偏りを防ぎます。
休んだら迷惑がかかる。まじめな人ほど、こう考えて無理をします。だからこそ、休むことを当たり前にする空気が大切です。経営者や上司が率先して休み、相談しやすい姿勢を見せれば、社員も安心して休めます。厚生労働省は、働く人のメンタルヘルスを支える情報サイト「こころの耳」で、不調への気づき方や相談先を案内しています。大切な人材を燃え尽きで失わないために、頑張りすぎる前に休める職場を整えてください。有給休暇を取りやすくする、長時間労働を見直すといった仕組みも、休める職場づくりの土台になります。
出典:厚生労働省「こころの耳(働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト)」https://kokoro.mhlw.go.jp/
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