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定着戦略

頑張りを認める場が、会社にありますか。社員を称える表彰制度のつくり方

頑張っている社員を、きちんと認める場が会社にありますか。日々のありがとうも大事ですが、節目で正式に称える仕組みがあると、社員の励みは大きく変わります。社員を称える表彰制度の作り方を考えます。

認められない職場から、人は離れる

どれだけ頑張っても、誰も気づいてくれない。そんな職場では、社員のやる気は少しずつ削られていきます。給与だけが働く理由ではありません。自分の働きが認められている実感は、職場に居続ける大きな支えになります。日常の声かけに加えて、節目できちんと称える場があると、社員は見てもらえていると感じます。認める仕組みは、定着に直結します。とくに若い世代ほど、認められることを大切にする傾向があるといわれます。

何を称えるかを、はっきりさせる

表彰制度を作るとき、まず決めるのは何を称えるかです。売上の数字だけでなく、長く勤めてくれたこと、後輩を支えたこと、業務を改善したことなど、評価する軸はいくつもあります。数字に表れにくい貢献も対象にすると、幅広い社員に光が当たります。基準があいまいだと、不公平感が出て逆効果です。誰が見ても納得できる基準を、先に決めておくことが大切です。表彰の対象を年に一度見直し、その時々で会社が大事にしたいことを反映させると、制度が形だけにならずにすみます。

お金をかけなくても、仕組みは作れる

表彰というと、大きな賞金や豪華な式典を思い浮かべるかもしれません。けれど、お金をかけなくても始められます。朝礼で名前を呼んで感謝を伝える、社内に貢献を貼り出す、小さな記念品を渡す。こうした方法でも、称えられた人の励みになります。大切なのは金額ではなく、会社がきちんと見ていると伝わることです。続けやすい形から始めて、社員の反応を見ながら育てていくとよいでしょう。表彰された理由を社内で共有すれば、ほかの社員にとっても、何が評価されるのかの手本になります。

一部の人だけにならないよう気をつける

表彰がいつも同じ人ばかりだと、ほかの社員はしらけてしまいます。目立つ成果を上げる人だけでなく、地道に支える人にも光を当てる工夫が要ります。社員どうしが互いの良い行動を推薦し合う仕組みにすれば、現場で見えている貢献を拾えます。厚生労働省も、人材の確保には働きがいのある職場づくりが欠かせないとしています。称える文化が根づくと、職場の空気そのものが前向きに変わっていきます。続けるうちに、社員のほうから推薦の声が自然に上がるようになれば、その制度は根づいたといえます。

出典:厚生労働省「人材確保・人材育成」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/jinzaikakuho/index.html

代表 喜連川慎也
喜連川 慎也(きれがわ しんや)
中小企業診断士 / 認定経営革新等支援機関
飲食チェーンで人手不足の店舗を10回立て直し、社内30店舗・社外40社以上の人手不足支援に携わってきました。AIと採用・定着の両面から、御社に最適な打ち手を提案します。代表プロフィールを見る →

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