展示会や商談でせっかく名刺を交換しても、入力が面倒で輪ゴムで束ねたまま。気づけば、どこの誰だったか思い出せない。そんな「眠っている名刺」を、AIでデータにして活かす方法を考えます。
名刺交換は、新しいつながりの入り口です。ところが、もらった名刺を入力せずに放置すると、その縁は活かされません。後から「あの会社に連絡したいけど、名刺が見つからない」となったり、担当者が辞めて誰も連絡先を把握していなかったり。一枚一枚は小さな情報でも、まとめて整理すれば、立派な見込み客リストになります。逆に、束ねたまましまっておけば、ただの紙の山で終わってしまいます。
名刺の文字を手で打ち込むのは、数が多いと相当な手間です。今は、スマホで名刺を撮影すると、会社名・氏名・連絡先を自動で読み取ってデータにしてくれるアプリやAIの機能があります。読み取った内容を表計算ソフトや顧客管理の仕組みに流し込めば、検索もできるリストになります。手入力に比べて時間が大幅に減り、入力ミスも防げます。「面倒だから後で」とためずに、もらったその週のうちにデータにする習慣をつけると、情報が新しいうちに活かせます。
名刺がデータになると、ただの連絡先以上の使い方ができます。業種や地域で並べ替えて、似た会社にまとめて案内を送る。前回いつ会ったかを記録しておき、ご無沙汰の相手に連絡する。AIに「この業種の会社をリストから探して」と頼めば、営業先の候補もすぐに出せます。紙のままでは「探して終わり」だったものが、データなら「次にどう動くか」まで考えられるようになります。担当者が辞めても、社内に連絡先が残っていれば、つながりが途切れません。属人化していた人脈を、会社の資産として共有できるようになります。
名刺には、氏名や勤務先といった個人情報が含まれます。データにして保管・活用するときは、個人情報保護のルールにのっとった扱いが必要です。集めた目的の範囲で使い、漏れないように管理する。誰が見られるかも決めておく。こうした基本を守れば、安心して活用できます。個人情報の適切な取り扱いについては、公的な相談窓口やガイドラインも整っています。まずは、引き出しにたまった名刺を撮影してデータにするところから始めてみてください。
出典:個人情報保護委員会「個人情報保護法について」https://www.ppc.go.jp/personalinfo/
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