面接では好感触で、本人も乗り気だった。それなのに、家族に相談したら反対されて辞退。中小企業の採用では、よくある話です。本人の気持ちだけを見ていると、こうした辞退は防げません。家族の存在を意識した採用の進め方を考えます。
就職や転職は、本人にとって大きな決断です。だからこそ、多くの人が親やパートナーに相談します。とくに知名度の低い中小企業の場合、家族は「聞いたことのない会社で大丈夫なのか」と心配します。本人がどれだけ魅力を感じていても、身近な人が反対すれば、決心が揺らぎます。とくに新卒の学生の場合、親の意見が進路を大きく左右することも珍しくありません。会社の情報が本人にしか届いていないと、家族の不安を解消できないまま辞退につながります。本人を説得することばかり考えて、その後ろにいる家族を見落とすと、最後のところで採用を逃します。
家族の不安をやわらげるには、会社のことが本人を通して伝わるようにしておくことが大切です。事業の内容、働く環境、待遇などを分かりやすくまとめた資料があると、本人が家族に説明しやすくなります。ホームページや採用ページを充実させておけば、家族が自分で見て確かめることもできます。生成AIを使えば、こうした説明資料の文章を整えたり、会社の魅力を分かりやすい言葉にまとめたりするのを手伝ってもらえます。内定を出すときに、本人だけでなく家族にも読んでもらえる手紙や資料を添えると、より丁寧な印象を与えられます。家族あての挨拶状の文面を考えるときにも、AIがたたき台を作ってくれます。
家族が心配するのは、「将来性はあるのか」「ちゃんとした会社なのか」といった、目に見えない部分です。これに対しては、具体的な情報が効きます。どんなお客様と取引しているか、社員がどれくらい長く働いているか、休みや残業の実態はどうか。あいまいなイメージではなく、事実を伝えることで不安は小さくなります。職場の写真や、働く社員の様子が分かるものがあると、安心感はさらに増します。
家族に応援されて入社した人は、気持ちが安定し、長く働いてくれる傾向があります。逆に、反対を押し切って入った場合、何かあるたびに辞めたい気持ちがぶり返しやすくなります。だから、家族にも伝わる採用は、辞退を防ぐだけでなく、その後の定着にもつながります。まずは、内定者が家族に会社を説明するとき、何を渡せるかを見直してみてください。本人任せにせず、伝えるための材料を会社が用意しておくことが大切です。
出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177553_00007.html
人手不足の悩みはお気軽にご相談ください。
無料相談はこちら →