← ブログ一覧に戻る
採用戦略

即戦力ばかり探すと、いつまでも採れない。未経験者を採って育てる採用に変える

経験者だけを探していると、いつまでたっても人が採れない。多くの中小企業がぶつかる壁です。ハローワークの有効求人倍率は1.20倍前後で、欲しい人材ほど取り合いになります。即戦力へのこだわりをいったん手放し、未経験でも見込みのある人を採って育てる。発想を変えると、出会える相手はぐっと広がります。

令和7年度平均の有効求人倍率は1.20倍でした。働き手が足りない状況が続くなかで、経験豊富な人だけを待っていては、採用の機会そのものを逃しかねません。

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年3月分及び令和7年度分)」https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_72811.html

経験より、伸びる力を見る

未経験者を採るときに見るのは、今できることではなく、これから伸びるかどうかです。素直に学べるか、分からないことを聞けるか、最後までやり切ろうとするか。こうした姿勢は、あとから教えるのが難しい部分です。技術や知識は入社後に積めます。育てる前提なら、求人の条件をゆるめて間口を広げられます。

育てる仕組みがないと続かない

採って終わりでは、未経験者はすぐにつまずきます。何を、どの順番で覚えてもらうかを決めておくことが欠かせません。仕事をいくつかの段階に分け、一つずつ任せていく。教える内容をマニュアルにまとめておけば、教える人によって差が出るのも防げます。マニュアルや教育の進め方は、AIに下書きを作らせると整えやすくなります。

育成の費用は助成金で軽くできる

従業員に訓練を受けさせる事業主には、人材開発支援助成金があります。研修の経費や、訓練している間の賃金の一部が助成されます。未経験者の育成にかかる負担を、制度で軽くできるわけです。社内でのOJTや外部研修など、幅広い育て方が対象になります。使えるかどうか、要件を先に確かめておくとよいです。

出典:厚生労働省「人材開発支援助成金」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/38819_00008.html

育てる側の負担も考える

未経験者を採るなら、教える側の負担も忘れてはいけません。日々の仕事をこなしながら新人に教えるのは、思った以上に骨が折れます。教える人にばかり負担が偏ると、その人が疲れて辞めてしまいます。誰がどこまで教えるかを分担し、教えること自体を仕事の一つとして評価する。マニュアルやよくある質問への答えを先に用意しておけば、同じことを何度も口で説明する手間も減らせます。こうした下ごしらえをAIに手伝わせておけば、教える人の負担はぐっと軽くなります。育てる仕組みは、新人のためであると同時に、教える側を守るためのものでもあります。

人が採れないと嘆く前に、求めている条件が高すぎないかを見直してみてください。育てる覚悟と仕組みがあれば、未経験者は数年で頼れる戦力になります。そして、自社で一から育った人は、外から来た即戦力より長く働いてくれることが多いのです。

代表 喜連川慎也
喜連川 慎也(きれがわ しんや)
中小企業診断士 / 認定経営革新等支援機関
飲食チェーンで人手不足の店舗を10回立て直し、社内30店舗・社外40社以上の人手不足支援に携わってきました。AIと採用・定着の両面から、御社に最適な打ち手を提案します。代表プロフィールを見る →

人手不足の悩みはお気軽にご相談ください。

無料相談はこちら →