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採用戦略

採ってから後悔しないために。トライアル雇用で「働く姿」を見てから決める

書類と数十分の面接だけで、その人が自社で活躍するかを見抜くのは難しいものです。採ってみたら思っていた人と違った。そんな失敗を減らせるのがトライアル雇用です。本採用の前に一定期間いっしょに働いてみて、お互いに合うかを確かめてから決められます。

国にはトライアル雇用助成金という制度があります。ハローワークなどの紹介で、職業経験が少ないなどの理由で就職が難しい人を、原則3か月ためしに雇い入れる事業主を支援するものです。求職者の適性や仕事の進め方を見極め、会社と本人がお互いを理解し合うことを目的としています。

出典:厚生労働省「トライアル雇用助成金(一般トライアルコース)」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/trial_koyou.html

見極めるのは人柄より仕事ぶり

面接で感じの良かった人が、現場ではまったく力を出せないことがあります。逆に、口下手でも仕事は丁寧という人もいます。実際に働く様子を見れば、こうした差がはっきりします。任せた仕事をどう進めるか、分からないことをどう聞いてくるか、周りとどう関わるか。短い期間でも、いっしょに働けば見えてくるものは多いです。

AIで受け入れの準備を整える

ためし雇用とはいえ、いきなり放っておけば本人も力を出せません。最初の数週間で何を任せ、何を教えるかをあらかじめ決めておきます。任せる仕事の手順書や、初日からの受け入れの流れは、AIにたたき台を作らせれば短い時間で用意できます。見るべき点を整理したチェック表も作っておけば、感覚ではなく事実で判断できます。

助成金は使えるが頼りすぎない

助成金は、ためし雇用にかかる負担を軽くしてくれます。ただし助成金のために合わない人を雇い続けるのは、本末転倒です。あくまで主役は、自社に合う人を見極めること。制度はその背中を押す道具と考えてください。利用にはハローワークの紹介などの条件があるので、使うなら先に確認しておきます。

期間中の約束を決めておく

トライアル雇用を気持ちよく進めるには、始める前に約束ごとをはっきりさせておくことが大切です。期間はどれくらいか、どんな仕事を任せるのか、本採用に進む場合の判断はいつ、何を基準に行うのか。これを本人に伝えておけば、お互いに納得して取り組めます。あいまいなまま始めると、本人は不安になり、会社も判断を先延ばしにしてしまいます。期間の終わりには、良かった点と気になった点を本人と話す場を設けると、たとえ本採用に至らなくても、納得して次に進んでもらえます。見極める側だけでなく、見極められる側の気持ちにも配りながら進めることが、後味の良い採用につながります。

採用の失敗は、お金だけでなく現場の空気も乱します。決める前に確かめられる場があれば、その痛手をぐっと減らせます。人を採る前に少しためす。この一手間が、長く働いてくれる人との出会いにつながります。気になる方は、ハローワークでトライアル雇用について聞いてみてください。

代表 喜連川慎也
喜連川 慎也(きれがわ しんや)
中小企業診断士 / 認定経営革新等支援機関
飲食チェーンで人手不足の店舗を10回立て直し、社内30店舗・社外40社以上の人手不足支援に携わってきました。AIと採用・定着の両面から、御社に最適な打ち手を提案します。代表プロフィールを見る →

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