AIにうまく指示を出す「プロンプト」の基本|中小企業のAI活用の第一歩
AIを使ってみたけれど、思ったような答えが返ってこなかった。その原因の多くは、AIの性能ではなく、指示の出し方(プロンプト)にあります。
AIは、指示の出し方しだいで、返ってくる答えの質が大きく変わります。コツは難しくありません。人に仕事を頼むときと同じで、何を・どんな形で・誰向けに、をはっきり伝えるだけです。3つのポイントで説明します。
1. 何をしてほしいかを、具体的に書く
「いい感じにまとめて」では、AIも何を求められているか分かりません。「この文章を、300字で、要点を3つにまとめて」のように、量や形を具体的に指定します。指示が細かいほど、欲しい答えに近づきます。あいまいな一言より、少し長くてもはっきりした指示のほうが、結果はよくなります。
2. 「誰向け」「どんな場面」かを伝える
同じ内容でも、社内向けの報告と、お客さん向けの案内では、書き方が変わります。「取引先の社長に送るメールとして」「初めての人にも分かるように」と、相手や場面を伝えると、AIはそれに合わせて言葉を選びます。背景を渡すほど、ちょうどいい答えが返ってきます。
3. 一度で完璧を求めず、やり取りで近づける
最初の答えが少し違っても、やり直しは簡単です。「もう少し短く」「もっとやわらかい言い方で」と追加で伝えれば、その場で直してくれます。人との打ち合わせと同じで、何度かやり取りしながら仕上げるのが、いちばん早い方法です。一回でうまくいかなくても、気にする必要はありません。
うまくいく指示の、簡単な例
たとえば、お客さんへのお礼メールを作りたいとき。「お礼メール作って」だけだと、ありきたりな文章になります。代わりに、こう伝えます。「先日、新しい棚を納品した取引先の社長に送る、お礼のメールを作って。今後も付き合いを続けたい相手なので、ていねいだが、かたすぎない言い方で。200字くらいで」。誰に・どんな場面で・どんな調子で・どれくらいの長さか。これだけ伝えれば、ほぼそのまま使える文章が返ってきます。最初にこの一手間をかけるかどうかで、結果は大きく変わります。
まずは、普段の指示に「具体的に」「誰向けか」を一言足すところから試してください。それだけで、AIの返事はぐっとよくなります。難しく考えず、まず一度やってみてください。


