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AIを使う会社が知っておくべきセキュリティの基本|中小企業の情報漏洩リスク

AI活用

AIを業務で使い始めたなら、あわせてセキュリティのリスクも知っておく必要があります。「中小企業だから大丈夫」というのは、今や通じない話になっています。

IPAの「2024年度 中小企業における情報セキュリティ対策に関する実態調査」では、セキュリティ対策投資を行っていない企業は約6割にのぼります。一方で、サイバー攻撃の被害を受けた中小企業の約7割が、取引先にも影響が及んだと回答しています。さらに、ランサムウェア(データを暗号化して身代金を要求する攻撃)は、IPAの「情報セキュリティ10大脅威2026」でも5年連続で第1位の脅威に挙げられています。

出典:IPA「2024年度 中小企業における情報セキュリティ対策に関する実態調査」経済産業省「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン第4.0版」公表

AIを使うと、どんなリスクが増えるのか

業務でAIを使うとき、顧客の名前・連絡先・見積もりの金額・社員の情報などを、AIに入力することがあります。無料のAIツールは、入力した内容がサービス改善のために使われる場合があります。会社の機密情報を、無自覚に外部へ渡しているかもしれない、ということです。また、AIを使う社員が増えると、「どの情報をAIに入れていいか」のルールがない状態が放置されやすくなります。ルールがなければ、誰かが良かれと思って入力した情報が、外に出てしまいます。

まず押さえる3つの基本

最初にやることは三つです。まず、社内で「AIに入力していい情報・ダメな情報」をルールとして決めること。顧客情報や価格情報は入れない、などの線引きを明文化するだけで、リスクはぐっと減ります。次に、使っているサービスのIDとパスワードをしっかり管理する。簡単なパスワードの使い回しは、今も被害の多い侵入口です。三つめは、データのバックアップを定期的に取ること。万が一攻撃を受けても、データが残っていれば復旧できます。

完璧を目指さなくていい

AIツールを選ぶときも、確認を

社内でAIツールを新しく使い始めるときは、そのツールが入力内容をどう扱うかを確認する習慣をつけましょう。「入力した内容は学習に使われないか」「データはどこのサーバーに保管されるか」。こうした点を、導入前に一度確認するだけで、リスクをぐっと下げられます。無料ツールより有料ツールのほうが、データの扱いが明示されていることが多いです。

セキュリティというと、専門家に任せるものだと思われがちです。ですが、最初にやるべきことは難しい技術の話ではありません。「何を入力していいか」「パスワードはどう決めるか」「バックアップはいつ取るか」。これを社内で一度、話し合うだけで、リスクはぐっと減ります。AIを便利に使い続けるためにも、まず基本を確認しておいてください。

代表 喜連川慎也
喜連川 慎也(きれがわ しんや)
中小企業診断士 / 認定経営革新等支援機関
飲食チェーンで人手不足の店舗を10回立て直し、社内30店舗・社外40社以上の人手不足支援に携わってきました。AIと採用・定着の両面から、御社に最適な打ち手を提案します。代表プロフィールを見る →
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